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【感想】 嫌われる勇気 ―― 自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

1. はじめに

「嫌われる勇気 ―― 自己啓発の源流「アドラー」の教え」を購入しました。何度か通読しましたが、ハッキリ言ってこの本の全てを理解できた気がしていません。「言わんとしていることが、なんとなくわかっている気になっているだけ」という感じがしますが、それでも現時点の感想を書いてみたいと思います。

2. 内容

本書の内容は、強い劣等感に悩める青年とアドラー心理学者の2人の対話形式で進んでいきます。対話形式は自己啓発書によくある構成ですが、おそらく本書を手に取るような人は“青年”の心情に感情移入できるでしょう。いくつか気になる記載があったので引用してみます。

「10人の人がいるとしたら、そのうち1人はどんなことがあってもあなたを批判する。あなたを嫌ってくるし、こちらもその人のことを好きになれない。そして10人のうち2人は、互いにすべてを受け入れ合える親友になれる。残りの7人は、どちらでもない人々だ」
このとき、あなたを嫌う1人に注目するのか。それともあなたのことが大好きな2人にフォーカスをあてるのか。あるいは、その他大勢である7人に注目するのか。人生の調和を欠いた人は、嫌いな1人だけを見て「世界」を判断しています。
(p.246)


似たようなことが言われているのは、どの本を見ても、どこのサイトを見てもよく見かけます。ただし、この本の文脈の中で見るとスッと心に染み込んでいく感覚がするような構成になっています。それはソクラテスの弟子のプラトンが対話形式で丁寧に思考過程を記したように、そこに至るまでの過程がひとつひとつの論理として積み上げられているからです。

われわれはもっと「いま、ここ」だけを真剣に生きるべきなのです。過去が見えるような気がしたり、未来が予測できるような気がしてしまうのは、あなたが「いま、ここ」を真剣に生きておらず、うすらぼんやりとした光の中に生きている証です。
人生は連続する刹那であり、過去も未来も存在しません。あなたは過去や未来を見ることで自らに免罪符を与えようとしている。過去にどんなことがあったかなど、あなたの「いま、ここ」にはなんの関係もないし、未来がどうであるかなど「いま、ここ」で考える問題ではない。「いま、ここ」を真剣に生きていたら、そんな言葉など出てこない。
(p.271)


本書の最後のほうに出てくる哲人の強烈な一言です。タイミングを間違えれば毒薬にもなりうる思想が容赦なくぶつけられます。ここまで読み進めることができる読者であれば、受け入れられるかもしれませんが、いきなり上のようなことを言われたら腑に落ちない気持ちがしてしまうかもしれません。あくまで「わたし」が「いま、ここ」を「どう生きる」か、それだけが「わたし」の「世界」の見方を変えていくという主張です。ある種当然のことですが、ここだけを抜き出してアドラー心理学を語るべきではないのかもしれません。

3. まとめ

本書には幸福になれるメソッドが詰まっています。本書のタイトルはマーケティングのためか刺激的なものになっていますが、言い換えるとすれば「普通になる勇気」、「幸福になる勇気」としても良い内容かもしれません。劣等感、閉塞感に悩まされている人は幸福論のひとつとして頭の中に置いておきたい思想が詰まっています。



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